芋煮とルネサンス

2011/09/05

今回の大型台風12号ではまた、沢山の方が犠牲になりました。
自然災害とはいえ、あまりにも無常なことが続きます。
犠牲になられた方のご冥福を心からお祈りいたします。

さて、台風進路をそれた山形県では秋の風物詩『日本一の芋煮会フェステバル』が開催されました。

山形商工会議所青年部が平成元年に始めたイベントで、

6mの大鍋に里芋3t、牛肉1.2t、コンニャク3,500枚、ネギ3,500本、
味付けの醤油700リットル

隠し味に日本酒50升、砂糖200kg
そして 水6t を入れ、 6tの薪(ナラ材)で煮炊きする、

おいしさもスケールもまさに日本一の芋煮!

 
おたまの代わりが2台のバックフォーですから、見ていて圧巻です。
宮城の芋煮は豚肉の味噌味(どちらかというと豚汁というカンジですね)ですが
山形の芋煮は牛肉の醤油味。
具材も牛肉・里芋・こんにゃく・ねぎとシンプルなのに、コクがあってとても美味しかったです♪
せっかく山形に来たのだから、どこか観光でも・・・と検索してみると
国指定重要文化財の旧県庁舎『文翔館』が近くにあることがわかり、行ってみました。
 



明治10年に建設されたものが、44年の山形北大火で消失
大正5年に復興建設されたものがこの建物だそうです。
レンガ造り3階建てで、イギリス・ルネサンス様式を基調とした、とても存在感のある素晴らしい建築物です。
実際に昭和50年まで県庁舎として使用されたそうですが、県庁移転後に文化財として保存することになり、
昭和61年から10年もの年月をかけてリフォームを施し、限りなく当初の様子を再現したそうです。
 



見事な内装の数々・・・溜息が出ます。

戦時中には天井はボードで覆われていたらしいですが
漆喰飾りに復元され
カーテン・壁紙・シャンデリア・絨毯などは、当時の文献や僅かに残った端切れで
出来る限りの復元を目指し、このようなルネサンス様式にしたそうです。

一部屋毎に、すべて色・柄・形が違っています。
出来るなら、こんなおうちに暮らしてみたい・・・

最後に連れて行ってくれた中庭で
「ここで撮った写真を友達に見せれば、イギリスに行ってきた。って言っても解かんないよ」と
ボランティアのおじさんが肩をすくめて教えてくれました。

 

 
ショールームにも、ちょうど『ウィリアム・モリス』のカーテン・クロスのサンプルを展示しています。
クロスやカーテンをお好みに変えて、貴方もルネサンス時代にワープしてはいかがでしょうか?

お問い合わせは、本社ショールームへどうぞ!

0120-277-733

本社office 伊藤